うなぎパイは「夜のお菓子」というキャッチフレーズでも知られているが、このキャッチフレーズ自体はもともと、出張や旅行のお土産として家庭に買って帰ったその夜(晩)に「一家だんらんのひとときを『うなぎパイ』で過ごしてほしい」との願いを込めて当時の社長が考案したものである。現在、巷間で広く流布しているような、精力増強といったニュアンスは全くなかった。後にこのようなイメージの方が広まった理由として、同社は、うなぎパイの発売開始当時、浜松は高度経済成長期下で夜の繁華街がとても賑わっており、そのような繁華街を歩いているときに「このキャッチフレーズを目にしたお客様で、精力増強のうなぎと結びつけてあらぬ解釈をしてしまった人も多かった」のではないかと推測している。もっとも、結果的に当初の意図とは全く違った形で定着したうなぎパイのイメージを同社があえて否定するつもりもなかったようであり、製品のパッケージデザインを変更する際に「いっそのこと『夜のお菓子』というフレーズにふさわしく、マムシドリンクの赤と黒と黄色に切り替えよう」と考えるなど、そのイメージを積極的に活用した販売戦略に出ようとした形跡も窺えるところである。(ちなみに、現在のうなぎパイのパッケージは赤を基調としたデザインとなっている)
October 27th, 2011